久しぶりのOFF LINE セミナー
先週は久しぶりの OFF LINEのTSUBASA セミナーに行ってきました。
場所はいつもの農大。
こちらは3度目でしょうか?
でもいつもは経堂側の門から入っているので正門を見たのは今回が初めてです。(^^;
今回のTSUBASAセミナーのお題は
1)「動物愛護法改正による「飼育基準の数値化」について
2)「絶滅の危機に瀕した猛禽類 と共生するために ~希少猛禽類保全の最前線から~」齊藤慶輔先生(猛禽類医学研究所)
「動物愛護法改正による「飼育基準の数値化」についてはペット産業に関わる全ての事業者に対してその飼育環境をあいまいな言葉ではなく数値により基準を作ることによりこれまで取り締まれなかった悪質業者を取り締まれるようにと改訂された物です。
最後までペット業界の抵抗により進まなかったのが、一転元小泉環境大臣により一気に事態が進展したそうです。
奥さんの影響でしょうか。
まだまだ問題はあるのでしょうけど日本の法律体制からは大きな進展と言えるでしょう。
まだ犬猫だけですが、今年度末には犬猫以外の動物および爬虫類の飼育基準が決まる予定とのこと。
残念ながら鳥類はその後からやっと審議が始まる(?)らしいとのことでいつになるやらです。
「絶滅の危機に瀕した猛禽類 と共生するために ~希少猛禽類保全の最前線から~」は今回の特別講師として
北海道根室湿原にある猛禽類医学研究所の齊藤慶輔先生(獣医師)による講演でした。
私は齊藤先生は存じ上げなかったのですが、齋藤先生ファンの方々が遠くからこのセミナーを聴きにいらしたようです。
セミナー会場には猛禽類医学研究所のグッズも販売。
私もしっかりと購入しました。
齋藤先生は北海道で絶滅危惧種にされているシマフクロウ、オジロワシ、オオタカなどの猛禽類の個体は減らないように努力されておられます。
個体が減る。 この原因の多くには人間が関わっています。
自動車、鉄道、風力発電、狩猟、これらの関係で怪我をした猛禽類を保護し、また野生に戻れるようにリハビリをされています。
また、事故などで猛禽類や野生動物が怪我をしないような対策を行われています。
オジロワシやオオタカなど希少種ですが北海道にはまだ生息しております。
シマフクロウは2000羽あまりとかなり厳しいようですが。
これらの鳥の死因原因には
自動車や列車との衝突。
風力発電の大きなプロペラとの衝突。
そして北海道では禁止されているはずの鉛弾による狩猟にために起こる鉛中毒による死亡。
などが多いそうです。
鉛弾は深刻で強い個体から中毒になるのでドンドン強いはずの固体が減少してしまうことになっているそうです。
先生はこれらの事故から野生動物を守るために野生動物と人間との共生という言葉を使われています。
感心するのは先生は「希少種を守るために何々を止めてください、何々を取り付けてください」というような依頼はされていません。
「こういう事をすると、自動車のスリップ事後が減りますよ。」「野生動物の接触事故が減りますよ」「鳥による停電事故」が減りますよ」というふうに人間社会にも利益がありますよ、そして希少種の保護も出来ますよ、というような働きかけをされています。
そこには保護して野生に戻せない鳥たちによりそのような間隔にポールを立てれば鳥が避けてくれるかなどの検証もしっかりされておられます。
単に希少種の保護だけを訴えてもなかなか動いて頂けないでしょうが、このように人間にも利益のある方法を提案すれば会社や自治体も動きやすいでしょう。
風力発電は北海道の沿岸、千島列島の沿岸に沢山建てられています。
オジロワソはサハリンと日本を行き来しますが、なんとその飛行コースに沿うように風力発電が建てられています。
まるでぶつかってくださいと言わんばかりです。
風力発電建設でももっと人間の環境だけでなく自然動物の環境も考えも貰いたいです。
齋藤先生はベンチャー企業と縦長の風力発電を検討されているそうです。
このように止めろではなく、どのようにすれば人間と野生動物、希少種が共生でみるのか、これはやはり人間が考えるべきことなのでしょう。
鉛弾に関してはもう人間のみの話。はやく全国的に鉛弾の規制。鉛弾に代わる安価な弾の供給につきるでしょう。
そして人間のモラル。
齋藤先生への質問の中に「私たちはなにをすれば良いのか」というのがありましたが、
齋藤先生曰く「この現状が多くの人に知ってもらえれば」とのことでした。
告知が遅くなりましたが(汗
本日のNHKの「ダーウィンが来る」で齋藤先生の活動が紹介されるそうです。
比較的簡素にまとめられたその内容はなかなか考えさせられるものでした。
セミナーではこのようなチラシが配布されていました。
あるテレビ番組で「鳥の迷子を捜しています」というのに「そんなの無理じゃん」って笑って答えて人がいます。
確かに犬猫に比べると鳥の迷子は見つけづらいとは思いますが、家族同様のペットが逃げたら探すのは当たり前です。
そして鳥飼いの人たちはこのチラシのような啓蒙もしています。
「そんなの無理じゃん」という前にどうしたら無理じゃなくなるのかと考えてもらえたらなと思いました。
さ~て、セミナーの後は鳥友さんとディナー。(^^)
メインは鹿児島産黒豚しゃぶしゃぶ。
美味しかったです。
デザートのわらび餅。
実は意外に甘い物も好きな酒飲み管理人。
パフェや生クリーム山盛りのパンケーキなんかも大好き。
だから血糖値、上がるんだよね。( ーー;
我が家の情報
ノンちゃんがさえずりました。
さえずるともう安心なので、次回の診察で完治になりそうです。
アンジュと言えば
またぞろうんPの臭いが臭くなって来ましたが乳酸菌を与えるようになって臭いも無くなってきました。
まだ下痢状態ですが、鳥さんは以前のようにテーブルで広告を落として遊ぶようになっており調子は上げって来ているような感じです。
後は早く下痢が止まってくれればね。(^^;
P.S.
「ダーウィンが来た 巨鳥を守れ!オジロワシレスキュー」は 5/28日に変更されました。
2023.05.21 | | コメント(8) | トラックバック(0) | 鳥のセミナー
